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プレストーリー

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○ 神代の時代

神々と人間達が共存していた時代。
やがて神々は2つに分かれて争うようになりました。

秩序を重んじる“天神”
混沌を重んじる“鬼神”

多くの犠牲を出しながら“天神”達は“鬼神”達を、異界へと追い払いました。

その戦いの影響は大きく、
両者に利用された人間達は秩序・混沌両方の属性を持つようになりました。

魔物も数多く生まれてしまったため、“天神”達はこの世界を見限り去っていきました。

○ 霊刀“女郎花”



“天神”のなかでただ一人この世界に残った者がいました。
名前はオミナエシ、まだ若い“天神”でした。(人間年齢で15歳相当)
彼女は“鬼神”の力がまだ残留していることを憂慮し、
人間達にそれらと戦うための力を残そうとしました。
“女郎花”は使用者の能力を高め、戦闘のサポートを行うのが主な役割です。
そのための独自の意志・人格を与えられています。
また、それとは別に彼女自身の意思も内包されていますが、こちらは表に出てくることはありません。

“鬼神”と戦う危険を冒す者への報酬として、ひとつ願いを叶える機構を持ちますが、神の力を使用するため有限です。
封印した“鬼神”の力を利用する予定でしたが、多くの人々は願いだけ叶えて逃げてしまったため、力は残りわずかとなっています。
また“天神”と“鬼神”は支持する方向性が違うだけで力の本質は同じものです。

最初の動力として彼女自身の力を注ぎました。 その時彼女の本体は消滅しています。
管理している人格も知らない隠された機構として、鬼神の力を封印するごとに、ひそかに自身の能力を高めていくことができます。
(リミッター、一度に使える力の上限が変化)

これは通常使用する力とは別に管理されていて、使用者の正しい“想い”や“意志”により発動します。
(この判断を行っているのが彼女自身の意思)
それらの力を総合して最終的には“鬼神”そのものを倒す力を得られます。
そうなることを、人間達を信じて、彼女はこの霊刀を残したのでした。

○ ミコトの過去と想いの根源 (鬼神戦記・序章 参照)


ミコトは村医者の両親と暮らす普通の少女でした。
2歳年上の幼馴染の“霧島海里”(キリシマカイリ)に、
戦闘技術を教えてもらっています。
(魔物対策として、ある程度の護身術が必要になります)
ですが13歳のとき状況は一変してしまいます。

山奥の洞窟で“鬼神憑依”が起こってしまいました。
その鬼神憑きは相性のためかすさまじい速さで暴走状態に陥り、
村中に流行り病の病原体を撒き散らしました。
村人の大半は病に倒れ、治療にあたった両親も病に冒され亡くなりました。

このままでは“大和”そのものが危なくなると思われた時、
ミコトは一つの言い伝えを思い出します。

それは“大和”の森の奥深くに封印された願いをかなえる剣の伝説でした。
嘘か本当かも分からないその伝説に最後の望みをかけて、
ミコトは森に入り“女郎花”と出会いました。

ミコトは“女郎花”に村を救ってほしいと願います。
しかしその時の“女郎花”には力が残っておらず、出来ることはミコトに鬼神憑きと戦う力を与えることだけでした。
それでもミコトは“契約”を行い、“女郎花”と共に鬼神憑きと戦いました。
激しい戦いの末、“女郎花”が鬼神憑きの急所を貫き、鬼神憑きは消滅しました。

鬼神憑きのいた場所には一通の手紙と一つの宝石が残りました。
そこにはカイリの字で、ミコトのことが好きだったこと、贈り物として宝石を作ったことが書かれていました。
その時初めてミコトは鬼神憑きがカイリだったことを知ったのでした。

鬼神憑きがいなくなったことで病原体は霧散し“大和”から“鬼神憑依”の危機は去りました。
それを見届けた後、ミコトは”女郎花”と共に旅立ちました。
多くの大切なものと引き換えに、“鬼神憑依”の恐ろしさと、
鬼神に憑かれた人にも想い想われる人がいることを知った彼女は、戦うことを決意したのです。

“鬼神憑依”から人々を守るために、そして、
悲しい思いをする人をこれ以上出させないために……

○ 鬼神憑依と鬼神の対処

世界に漂う“鬼神”の残留した力は、稀に人間達に憑依することがあります。
その条件等はよくわかっていませんが、元の“鬼神”との相性等の説があります。

憑依された人間は力を暴発させて大惨事を引き起こします。
憑依後は精神や言動が不安定になります。
最初のうちは自身の意思で発動させることも出来ますが、
使用するたびに精神を侵食されていき、そのうち主導権を奪われます。
一度憑依すると対象を変えることはなく、
この状態で封印・浄化されると世界から完全に消滅します。

邪法とされているのでどこの国でも迫害対象ですが、
追い払うだけでも多大な犠牲が生じることになります。
外見的には憑依している“鬼神”に見えますが、
力がその姿を形作っているだけで、本体はもとの人間です。

● 憑依は3つの段階にわかれます。

1:暴発

憑依された瞬間の状態です。
暴走と同レベルの力を発揮しますが、
あくまで瞬間的な力であり余波でしかありません。

2:侵食潜行

暴発状態を経てこの段階になります。
“鬼神憑依”はほぼこの状態を指します。
力を使うごとに暴走に近づきます。
ある特殊な場合を除いて、自分で発動・制御することもできます。

3:暴走

精神を飲まれて完全に鬼神化した状態です。
本能のままに暴れまわります。
この状態になるともう元には戻れません。

● 女郎花の使う力は鬼神への対処法で2種類に分かれます。

1:封印

主に鬼神(本物)に対して使用する方法です。
対象の存在ごと細分化して刀身に吸収します。
鬼神憑きにも使用できるが、本体の人間も強引に分解してしまうため助かりません。
対象に力を使わせないため安全ですが、元に戻せる可能性も潰してしまいます。

女郎花自身の力が足りない時、使用者の技量が足りない時はこちらしか選べません。
また、暴走状態になっている場合は浄化してもこちらと同じ結果にしかなりません。
これまでの使用者は、安全を優先してこちらを使う者しかいませんでした。

2:浄化

元に戻せる可能性のある鬼神憑きに使用する方法です。
対象が力を使用している時しか実行できなません。
使っていない時(普通の人間状態の時)に行うと、
つながっている人間の精神にもダメージを与えてしまうため、
元に戻せても良くて植物状態、最悪そのまま死亡してしまいます。

まず、使用している力の部分を破壊(細分化)します。
この状態だとまだつながりが解けていないためしばらくすると元に戻ってしまいます。
その前に対象を気絶させれば、つながりが解けて内側に入れなくなるので刀身に吸収します。
手順が複雑、かつ力を使わせるため危険な上、使用者にも高度な技量が要求されるため、
ミコト以外に行おうとした者はいません。

○ コミュニティ事件 (鬼神戦記 参照)

1年4ヶ月ほど前に辺境の都市国家クリスタで発生した“鬼神憑依”事件を指します。
同時多発した“鬼神憑依”により国家機能は麻痺。
生まれた鬼神憑きは集団となり“コミュニティ”を立ち上げました。
これは、本物の鬼神ベルゼビュートによる策略で、
鬼神王エンディミオン復活のため、人間の負の感情を集めることを目的とし、
多数の鬼神憑きで軍隊を編成し、戦争を起こすための実験でした。

しかし、準備に時間をかけ過ぎたため、ミコトによって中核を成す鬼神憑きは浄化され、
ベルゼビュートもエンディミオンの力の欠片と共に封印されました。

コミュニティはクレイン達によって再編成され、情報伝達機関として発足しました。
なお、ミコト達の情報と本物の鬼神の存在については秘匿されました。
ミコトの力を狙う者や、鬼神による混乱に対する配慮でした。

また、この事件で危機感を強めた各国は、
より強力な軍事力を求めて魔導器技術開発に力を入れるようになりました。

現在のコミュニティは、
代表クレイン・ワイズ
内務担当・副代表セリナ・フォルト
外務・財務担当エリザ・クローネン
戦闘部隊指揮官ジェイド・トーラス
情報収集部門代表ユリア・シルウェスト
情報伝達部門代表リーズ・ロア
技術開発部顧問エイミー・フランク
以上7名の最高幹部会によって運営されています。

○ 魔導器


魔水晶を動力とする機器の総称です。
個人向けの道具から大型戦闘機械まで様々あります。

種類としては、通常型と人格付与型があります。

● 通常型

通常型はあらかじめ設定された行動を行うため、
柔軟な対応はできません。
反面安定した運用が可能で耐久性も高く暴走の危険も少なく、
信頼性が高いタイプとなります。

● 人格付与型

人格付与型は人格部分が制御を担当するため、
様々な状況に対応した行動が出来ます。
ただし機体に受けたダメージを自身が痛みとして感じてしまうデメリットがあります。
制御系が感情などにも影響を受けるため、
想定以上の力を発揮することがある反面暴走の危険性も高くなります。
また、人格封印球という明確な弱点もあります。

ちなみに、霊刀“女郎花”も人格付与型の一種です。
(天神の技術で作られているため、人格封印球などはありません)
そのため打撃等を受けると、やはり痛みを感じます。
武器として使用できているのは刀身に霊力のオーラを纏っていることと、
ミコトが直接斬りつけるような攻撃法を取らないからです。

○ 魔導器暴走事件 (鬼神戦記・番外編 参照)

7ヶ月ほど前に新興都市トリスタンで発生した。
人格付与型魔導器トリスメギストスによる暴走事件を指します。
ミコトによって事件は一応の解決を見ましたが、
トリスメギストスの起動に関わっていた天才魔導器技師シエラは、
事件後、消息不明となりました。

この事件以降、魔導器技術に対して、
安全性を疑問視する声も出始めました。

○ ユニオン

周辺の国家が集まった国家連合です。
中央議会によって運営されています。
加盟国は議員一人を選出し国政に参加する権利を持ち、
緊急時には治安維持部隊の庇護を受けられます。

しかし最近では肥大化に対して部隊の配備が追いついておらず、
辺境では対処が間に合わないこともあります。

また議員数の増加で政策決定に時間がかかり、
それに対する苛立ちを見せる議員も少なくありません。
立場を利用して私腹を肥やす議員が居るなどの黒い噂も耐えません。

○ ユニオン戦争 (鬼神戦記・弐 参照)

1年前に発生したユニオンとコミュニティ間の戦争です。
エトワールによるホムンクルス兵と魔導器実験を、 魔導鬼神アルカンシェルが引継ぎ起こしました。
コミュニティ側の対応が素早く、2週間かからず決着しましたが、
ユニオン中枢から議員が居なくなってしまったため、
運営ができなくなり、ユニオンは多数の小国に分裂してしまいました。

○ プロローグ

“ユニオン戦争”
ユニオン議会を掌握した“鬼神”と“コミュニティ”の間で起きたこの争いにより、
ユニオンはいくつもの小国に分裂しました。
それまでの不満から小国同士の紛争が頻発し、“コミュニティ”はその対応に追われ、
“鬼神”達の足取りも掴めないまま、時間だけが過ぎていきました。
そして一年後……

旧ユニオン領西方の沖合いにある無人島に、突如現れた巨大な建造物。
過去の大戦に使用された“鬼神”達の拠点“次元城”を舞台に、
“鬼神”達との最後の戦いが、始まるのでした。